診療内容
治療の種類
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは?
下肢静脈瘤とは静脈の疾患であり、下肢(大腿~下腿にかけて)にボコボコとした血管が浮き出る病気です。良性の病気であるため直接命に関わるようなことはありませんが、自然に治ることもありません。症状としては痛みや掻痒(かゆみ)、こむら返り、だるさ、むくみ等が見られます。重症化すると下肢に色素沈着(皮膚が黒ずむ)や皮膚潰瘍等が見られます。
下肢静脈瘤には、症状によって伏在(ふくざい)型・側枝(そくし)型・網目状・くもの巣状の4種類に分類されます。
日帰り手術について下肢静脈瘤のできやすい方
- 男女比
- 男女比でみると男性:1に対して女性:2~3と女性に多く見られる病気です。女性に多く見られる理由として、妊娠を契機に発症することが多いからです。
- 年齢
- 下肢静脈瘤を発症する年代は30-50歳代に多く見られます。加齢とともに静脈弁の動きが悪くなることや、血管に負担がかかることが原因の一つとも言われています。
- 環境・職業
- 一般的に立ち仕事など足に負担のかかる環境・仕事についている方に多く見られると言われます。教師・調理師・理容師・運送業などで、一日10時間以上の立ち仕事は重症化しやすい傾向です。
- 遺伝
- 遺伝による発症も見られます。両親が下肢静脈瘤を発症している場合、その子供は80%以上の発症率があるとも言われています。
こんな症状ありませんか?
- 足にボコボコとした血管が浮き出る
- 足がだるい
- 足が重い
- 足が痛い
- 足がかゆい
- 足がむくむ
- 足が熱い
- こむら返りが起きる(夜間就寝中など)
- 皮膚が変色している(黒ずむ)
当日の服装について
足の付け根から診察しますので、ゆるめのズボン・スカートなど足を見せやすい服装でお越し下さい。
衣類によって、診察が難しい場合は着脱頂く場合もございます。
閉塞性動脈硬化症(ASO)
閉塞性動脈硬化症(ASO)とは?
閉塞性動脈硬化症とは動脈の疾患であり、動脈硬化が原因となって動脈の狭窄・閉塞を来す病気です。軽度の症状であれば軽い痛みや痺れ・冷感等を自覚しますが進行すると、間歇性跛行(痛みのため休憩を挟みながら歩行を行う)や潰瘍・壊死(足先等が腐る)に至る怖い病気です。
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軽症
- 冷感・しびれ感
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- 手足が冷たい
- 手足がしびれる
- 手足の指が青白い
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中等症
- 間欠性跛行(かんけつせいはこう)
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- 一定距離を歩くと、主にふくらはぎなどが締めつけられるように痛くなり、休まなければならない(数分で回復)
- 階段をのぼるのは特につらい
- 安静時疼痛(あんせいじとうつう)
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- じっとしていても手足が痛み、夜もよく眠れない
- 刺すような痛みが常に持続している
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重症
- 潰瘍・壊死(かいよう・えし)
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- 手足に治りにくい潰瘍ができる
- 壊死部は黒くなる
深部静脈血栓症
深部静脈血栓症とは?
深部静脈血栓症とは静脈に血栓(血の塊)が生じ、静脈の狭窄・閉塞を来す病気です。症状としては下肢の腫れや痛み等が見られます。さらに足にできた血栓が血液の流れに乗って胸の動脈(肺動脈)に飛んでしまうと肺血栓塞栓症という病気を併発することもあります。
こんな症状ありませんか?
- 足が腫れる
- 足が痛い
- 足の色が悪い
- 足が熱っぽい
リンパ浮腫
リンパ浮腫とは?
リンパ浮腫とはリンパ液の流れが妨げられることによって上・下肢の腫脹を来す病気です。症状としては浮腫や痛みが見られます。感染を起こしやすくリンパ管炎を併発することが多いです。進行すると皮膚硬化(象の皮膚のように硬くなる)が見られます。
こんな症状ありませんか?
- 手・足が腫れる
- 手・足が痛い
- 手・足が赤くなる
一般診療
外傷処置(切り傷など)、インフルエンザ予防接種等も行います。気になること・相談したいこと等があれば御気軽に来院して下さい。